精神科救急医療施設 医療法人社団 更生会 草津病院 (公財)日本医療機能評価機構認定    
リンク集 患者さんの権利 個人情報保護 サイトマップ お問い合わせ
トップページ > 患者・ご家族の皆様へ > 当院の治療・ケア・リハ・地域生活支援の流れ
文字を大きくするには
サイトマップ
トップページに戻る
患者・ご家族の皆様へ
医療従事者の皆様へ
病院の紹介
当院が目指す精神科医療
地域連携室
当院の診療統計
精神科後期臨床研修
広島市西部認知症疾患医療センター
社会復帰・就労支援
訪問看護・訪問介護
採用情報
新着情報・お知らせ
治験
交通案内
院内地図
エリア案内
当院の治療・ケア・リハ・地域生活支援の流れ
 当院では、医師・看護師をはじめ作業療法士、精神保健福祉士、薬剤師、栄養士などの様々な専門スタッフが、それぞれの専門性を元に各ステージに合わせたチーム医療を行い、患者さんが安心して地域生活を送るための治療・福祉サービスを提供しています。
 患者さんの回復力を最大限に引き出すことのできる治療・リハビリ・地域生活支援が一体となった治療プログラムを行ってまいりたいと考えています。
 入院時より、退院に向けたリハビリテーションが開始されています。また、入院中のリハビリテーションは退院後の生活に向けて基礎を作る大切な段階でもあります。入院中にしっかりとしたリハビリテーションが行わなければ、退院後に生活パターンが乱れたり、対人関係がうまく作れないために、退院後早期の段階で病状の再燃が起こります。
 また、入院中のリハビリテーションだけでは十分とは言えません。退院後は実生活を行いながら入院中に学んだリハビリテーションを実践・調整していく段階となります。
 このように作業療法やデイケアなどのリハビリテーションは、一見「単なるレクリエーション」のように見えるかもしれませんが、再発防止や社会復帰への大切な意味を持っています。特に入院中は必ず作業療法に参加することが大切です。
 当院では、以下の図のように、入院中・退院後を5階層のリハビリテーションに分けて行っています。
  【画像のクリックで拡大表示】
1)入院中のリハビリテーション

第T期のリハビリテーション

 入院の初期段階は、病状により身体的にも精神的にも消耗が激しい時期です。また、対人関係や生活環境における不安が強い時期でもあります。
 その為、この時期のリハビリテーションの主な目的は、
 @しっかり休養を取りながらも基本的な日常生活パターンを整えること。
 A不安焦燥感などに対して個人レベルでのストレス解消を行う事
 B集団の雰囲気に慣れること
 となります。

第U期のリハビリテーション

 入院の中期段階は、ある程度病状が回復しているものの、意欲が起きない状態であったり、新しく対人関係を作っていくためにきっかけをつかんでいく時期に当たります。
 その為、この時期のリハビリテーションの主な目的は、
 @病棟外で動きのある運動を行い、退院後の生活に向けて体力をつけていくこと
 Aプログラムの中で同じ行動を行う事により、集団の中での一体感を味わい、対人関係を作っていくこととなります。

第V期のリハビリテーション

 退院後の生活に向けて気力や体力の最終調整を行い、病気に対する基礎知識を得ながら病状の自己コントロール能力を身につけたり、より深いレベルでの人間関係を作ったりする段階です。
 その為、この時期のリハビリテーションの主な目的は、
 @心理教育プログラムの中で、病気に対する知識を得たり、グループミーティングなどにより、より深いレベルでの人間関係を作ること
 A外出プログラムなどで病院外に出て気力・体力・病状の変化の確認を行う。作業療法プログラムではありませんが、退院に向けて外出や外泊を行い家族関係の調整を行ったり、病状の自己コントロール状況を確認することとなります。
2)退院後のリハビリテーション

退院後6ヶ月までのリハビリテーション

 退院後しばらくの間は、地域生活や人間関係に慣れていないで戸惑う状況が続いています。その為、「生活しながら起こってくる課題を解決していく」事が必要になってきます。また、社会復帰をより確実なものとしていくためには、「人間関係をより広げていくこと」も必要となります。このような事を目的に、病状や状態に合わせて、またあなたのやってみたいことに合わせて、リハビリテーションが構成されています。

退院後6ヶ月以後のリハビリテーション

 地域生活レベル向上のために、可能であればそろそろ次のステップへの移行を検討していく時期です。あなたが「やってみたいこと」を担当者と話し合ってみましょう。新たなステップに向かっていく時には、不安な気持ちも起きてくるはずです。この際のポイントは、やりたいことだけでなく、それに伴って起きてくる「不安な事」も素直に相談してみることです。

心理教育プログラム

統合失調症

そらまめ教室

グループワークにおいて、入院になった直接の原因を振り返り、再度入院にならないように対処法を検討します。このプログラムは各疾患共通で、行動レベル3(病棟内)の患者さんを対象としています。

ピーナッツ基礎編

急性期の統合失調症の患者さんを対象とし、統合失調症の概念、治療法、再発防止のための対処法を学ぶ全5回の心理教育プログラムです。
第1回:「薬について@」
薬の作用や効果について薬剤師の説明を聞きながら知識を得ていきます。また、他の患者さんと薬に対する自分の想いや肯定的な体験を話し合うことで、更に理解を深めていきます。
第2回:「薬についてA」
薬の副作用とその対処方法について学びます。対処方法を取り入れながら病気と上手く付き合うことで再発予防を考えます。
第3回:「病気について@」
統合失調症特有の病的体験について話し合ったり、専門医による統合失調症のミニ講義を行います。また、入院治療に対する抵抗感や病気への否認、幻聴への対処方法等について実際場面を想定しロールプレイすることで更に理解を深めていきます。
第4回:「病気についてA」
統合失調症の特徴を再確認し復習していきます。再発予防の観点から自分にとっての調子の良い時と悪い時のサインについて考えます。
第5回:「ストレスについて」
ワークシートを使用しながら日常生活におけるさまざまなストレスやその対処方法について話し合います。

慢性期リハビリテーションプログラム

中・長期入院の患者さんを対象とした、プログラムです。社会生活がイメージできるように院内や院外での実践活動を中心とし、退院への意欲を回復したり、社会生活を送るための技術を身につけるために行っています。このプログラムは、ご本人の回復ペースに合わせて期間を区切らず退院まで継続できるようになっています。

ピーナッツ応用編

入院中に基礎編で学んだことを退院後に実践してみることにより、新たな疑問が湧いてきたり、実生活における不安が起こってきます。ピーナッツ応用編はグループミーティングを中心としたプログラムで、患者さん同士で問題解決を図っていくと共に人間関係を深めていくきっかけ作りを行います。
気分障害(うつ病)

認知行動療法基礎編(はっぴーグループ)

入院中の気分障害や適応障害の方を対象とし、病気の概念、治療法、認知行動療法(CBT)を中心に再発防止のための対処法を学ぶ全5回の心理教育プログラムです。
第1回:「ストレスに気付こう」「問題をはっきりさせよう」
これまでの生活の中で、心配事があって不眠になることはなかったか?イライラして怒りっぽくなることはなかったか?などストレスに伴う身体や気持の変化についてグループで振返り、更にその背景となっている問題点を明確にしていきます。
第2回:「うつ病の理解」(医師による講義)
うつ病にみられる症状と治療法及び経過、回復していくための療養上のコツについて、専門医の講義を受けます。病気に対する理解を深めていきます。
第3回:「つらい気持ちにさせる考え方を知ろう」
これまでの生活を振返り、気分が落ち込んだり不安な気持ちになる時の自分の思考パターンに目を向けていきます。
第4回:「新たな考え方を身につけよう」
スタッフや周りの患者さんの意見を聞きながら、これまでの考え方を修正し、新たな考え方を身につけていきます。
第5回:「まとめ」
全体を振返り、今後の生活の中での目標や対処方法について考える。

認知行動療法応用編

外来の気分障害や適応障害の患者さんを対象として、落ち込みやすい思考パターンに気づき、対処する方法を学ぶ、認知行動療法(CBT)を本格的に学ぶ全13回のプログラムです。
第1回:「さあ、はじめよう!」
第2回:「生活の変化に目を向けよう」
第3回:「考え方のくせを見つけよう」
第4回:「考え方を再検討しよう」
第5回:「気持ちが楽になる考え方を身につけよう」
第6回:「成功と失敗を分析してみよう」
第7回:「苦手な場面について練習してみよう」
第8回:「今後を予想して1週間の行動を立ててみよう」
第9回:「計画の立て方を再検討しよう」
第10回:「全体のまとめ〜卒業式〜」

アルコール回復プログラム(ARP)

アルコール依存症の方を対象とした、約2ヶ月間の心理教育プログラムです。終了後もアルコール回復プログラムOB会や、断酒会・AA・MACなどの自助グループに参加していただくようになっています。
第1回〜第5回: 「学習会@ アルコール依存症についてT」
「学習会A アルコール依存症者の心理」
「学習会B 身体疾患について」
「学習会C 回復の4本柱」
「学習会D アルコール依存症についてU」
第6回〜第9回: 「ミーティング@ これまでの飲酒歴について」
「ミーティングA 失ったものについて」
「ミーティングB 家族関係について」
「ミーティングC 断酒するために必要なもの」
第10回〜第11回: 「SST@ お酒の断り方宣言」
「SSTA 断酒」
第12回〜第18回: 「AAメッセージ」(2回)
「広島MACメッセージ」(2回)
「院内断酒会」
「OBグループ」 *通院中の方対象
第19回〜第20回: 「家族教室 学習会・座談会」
※上記は順不同にスケジュール立てされており、2ヶ月間で終了するようになっています。
当院の地域生活支援体制は、単に障害のサポートをし、現状の生活を維持するためだけに行っているわけではありません。現在の生活をサポートしながら、次のステップに向けてより社会生活レベルを向上させるための支援を行っています。その為、デイケアなどの外来リハビリテーション体制とリンクした地域生活支援を行い、現段階をクリアすれば、より高位のリハビリ・地域生活支援のステップへ移行できるようになっています。もう一つの特徴として、プログラムの選択は主治医や医療スタッフが行うのではなく、基本的に患者さんが選ぶようになっているところです。自分の選択したいプログラムを選択してもらい、難しいようであれば他のプログラムへ移行しても構いません。自分の選択により、プログラムにより意欲的に取り組むことができ、最大限の力を発揮することができるようになります。

就労移行支援 ワークネクスト(一般就労支援部門)

一般就労を行うための、支援部門です。一般就労は大変ですが、成功すれば大きな達成感を感じることができます。一般就労のパターンとして障害者枠を使用する場合と使用しない場合がありますが、選択は患者さんの自由です。

就労継続支援B型(トレペンネ)

当院近くの商業施設であるアルパークに、パン工房を開設しています。一般就労をしたいけれど、自信がない方、「自分にはどんな仕事ができるのだろう」と悩んでいる方などを対象とし、メンバーみんなで力を合わせて仕事をする達成感を味わうことができます。一般就労への自信がつけば、ワークネクストの一般就労支援部門に異動することもできます。

梅の里日中訓練

引きこもりがちな生活から自立するため、一定期間、生活能力向上のための支援を行います。必要時は送迎がつき、小グループで行いますので、デイケアなど大グループの環境が苦手な方でも参加していただけます。

訪問看護

病状の見守りや服薬継続のためのサポート、家族関係の調整などを行っていますが、引きこもりがちな傾向の方には、外出に同伴したり、梅の里の日中訓練やデイケアなど次のステップに向けたリハビリのサポートを行います。

梅の里宿泊訓練

一人暮らしへの自信をつけるため、一定期間夜間の住まいの場を提供し、自立に向けた支援を行います。施設内に24時間スタッフが常駐していますので、一人暮らしが不安な方でも参加していただけます。デイケアなど他の日中訓練と組み合わせることを原則としています。
精神科・心療内科・神経内科・内科
(公財)日本医療機能評価機構認定 医療法人社団更生会 草津病院
〒733-0864 広島市西区草津梅が台10番1号 TEL082-277-1001
Copyright(C)2004-2012 KUSATSU HOSPITAL All Rights Reserved.