精神医療は近年、新規薬剤の登場、EBM(evidence based medicine)の浸透や脱施設化・ノーマリゼーションの流れなどにより、大きく様変わりしつつあります。当院では、常に患者さんに最新の知見に基づく最適な治療を受けていただけるよう取り組んでいます。
薬物治療においては、忍容性の高い新規抗精神病薬・抗うつ薬などを積極的に採用し、第一選択としています。処方の単剤化や減量にも力を注いでいます。治療抵抗性統合失調症の患者さんに対してはクロザピンによる治療も行っています。医師だけでなく看護師・薬剤師も連携して薬物治療の評価を行い、処方の適正化に取り組んでいます
全身麻酔下での電気けいれん療法は、安全で効果の高い麻酔管理・刺激手法を導入し、学会でも高い評価を受けています。気分障害などの患者さんに対する効果が世界的に広く受け入れられている認知行動療法の充実を図っています。
また、光トポグラフィーを導入し、うつ病の客観的・生理学的評価に取り組んでいます。